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弊社は、KEPS (ケイプス)「Kamiya Eco-Print Solution」をコンセプトとした
新ワークフローを導入し、高精細で環境に配慮した印刷が可能となりました。

高精細印刷とは、飛び易いハイライトや、潰れ易いシャドウ部分の階調等を明瞭にし、豊かな再現力を持った印刷技術です。カラー印刷ではモアレの防止、彩度の向上、色再現領域の拡がりがあり、モノクロ印刷では4色分解によるモノトーン表現に匹敵する調子の深みが与えられ、よりリアルで美しい表現が可能です。

 現在の主流は、従来のAMからFM、更に改良されたスクリーニングです。弊社ではアグフア・ゲバルト株式会社特許のXM(クロスモジュレーション)スクリーニング:Sublima(スブリマ)を採用しています。

 従来のFMに対し、:SublimaのFMドットはアミ点角度を持ち、画像のハイライト部とシャドー部で、角度を保持したままアミ点を間引いて階調を表現し、間引いた隙間を周囲のアミ点を移動して埋めます。:Sublimaのドット配置はランダムでも規則的でもないので、交差ノイズやパターンが発生するエリアはありません。ハイライトからシャドーまでのグラデーション(中間部)はAMで滑らかに表現します。AM/FM二つの長所を併せ持つスクリーニングで、高品質の画像再現と印刷の安定を可能にしています。

sublima am
:Sublima AM
sublima240

 :Sublimaではスクリーン線数が高いほど、通常より小さなロゼッタが形成され、これらは肉眼ではほとんど分かりません。しかし、平網およびスポットカラーの滑らかな再現、最も難しい平網で顕著となる平滑度を可能にします。スポットカラーを用いた効果をCMYKの4色で印刷することができます。

 当社では平成21年よりテスト印刷を重ね、最適な条件での高精細印刷を実現しています。書籍、雑誌、ポスター、チラシ、美術など様々な印刷分野に対応しています。弊社は、高精細印刷の最大・最良の効果をお客様へ提供します。お客様への用紙や画像処理、校正方法の提案などから、弊社が長年培った実績と経験から来る運用技術を実感して頂けるかと存じます。

 神谷印刷では240線を標準線数としています。175線対応印刷機と環境で、従来のデータをそのまま240線として出力できるのが強みです。カラーだけでなくモノクロデータも240線で出力可能です。品質・生産効率アップと共に環境・コスト対策としてインキ削減を実現しています。

※AMスクリーニング Amplitude Modulation Screeningの略。
画像の濃淡を 等間隔に並んだ網点の大小で表現する最も一般的な網掛けの方法。

※FMスクリーニング Frequency Modulation Screeningの略。
画像の濃淡を網点の大小で表現するのではなく、微細な点の面積で表現する方式。通常のAMスクリーニングの約3倍の高密度で連続階調を美しく再現。不規則 に点が配置されるのでモアレなども出ず、細部の再現性が高まり、AMよりも彩度の高い印刷色が表現可能などの特徴があります。

現像レスCTPプレート導入により、オフセット印刷の課題であった現像廃液を無くすことにより、環境への配慮と品質の安定を実現しています。 KEPSは環境対応印刷の実現とともに今まで以上に高品質な印刷物の提供が可能となりました。

 高精細印刷は印刷機上で使用する水の使用量を減らし、産業廃棄物の排出量を削減する事ができます。また、インキはVOC成分1%未満のNon-VOCを採用しています。廃液の排出を抑制した生産設備を完備する工場として、E3PA(環境保護印刷推進協議会)のクリオネマーク「ゴールドプラス」を認証取得致しました。弊社で製造した印刷物には、このマークを付けることができます。

 私達のこのような取り組みは、国や世界が力を注いでいる取り組みに倣ったものです。弊社に発注されることで、環境配慮に貢献できるかと存じます。以下に弊社の工程資機材と環境負荷低減貢献を表記しています。ご確認下さい。


※ GOLD達成に加え、表中のGOLDプラス基準の何れか1つを満たすものを「GOLDプラス」といいます。
工程資機材 ステータス 環境負荷低減貢献
GOLD GOLDプラス VOC CO2 廃液
スクリーニング   AMスクリーニング230線以上またはFMスクリーン(25ミクロンドット以下)を使用する  
刷 版 刷版でアルカリ現像液を使用しない(ケミカルレスCTPプレートを使用する) 刷版で処理液を使用しない(無処理CTPプレートを使用する)  
湿し水 IPAを使用しない湿し水添加剤に鉱物油由来のアルコール類を3%以下で使用する 湿し水添加剤に鉱物油由来のアルコール類を使用しない  
湿し水ろ過装置 湿し水ろ過装置を設備して、湿し水の交換回数(廃液排出回数)を年3回以下にする    
インキ   NLマークを表示している石油系溶剤含有率1%未満のインキ(ノンVOCインキ)を使用する  
ローラー/
ブランケット ・
洗浄剤
以下の基準を満たす洗浄剤を使用する
* PRTR 法非該当
* 安衛法有機則非該当
* 芳香族成分1%未満(アロマフリー)
* 引火点60℃以上
   
廃液処理 現像廃液、湿し水廃液、洗浄廃液など、刷版・印刷工程で発生する全ての廃液を適切に回収・処理する